Sunday, January 8, 2006

冬のミッジ

天気予報によるとこの日曜日もまた午後からO川は薄曇りで気温も摂氏5〜6度まであがるとのこと。これはいいミッジハッチが期待できるかなと思い、またまた来てしまいました。川について釣り始めたのは午後の1時過ぎ。今日はマエストロは娘の誕生パーティーとのことで別の車で先に来ていた。合流して情報を仕入れたがどうもドライは試したがだめだったようで、会ったときには黒のウーリーバガーを引っ張っていた。少し風があり、水面は軽いさざ波状態。水温は摂氏3度強で気温は摂氏7度を超していた。帰ってきてから気がついたのは、どうも流量が30cfsから38cfsに増えていたらしい。ダムの上にある貯水池はこの時期に既に容量の81%に達しているかららしい。普通春になって雪が解けるとぐっと水がたまってくるのだが、今年の冬は雨がたくさん降っているのでもうこんなに水が溜まってきている。こちらが支度をしているうちにマエストロはいい型をバガーで何尾かあげていた。この写真の魚は私の一尾目、O川の平均サイズ16インチ弱。これはシギースペシャルの上40センチぐらい上にストライクインディケーターを付けて宙ぶらりんにしてドリフトさせていたのだが、全くアタリがわからないままあげたら乗っていた。このポイントではライズもあまりコンスタントでなく、マエストロは午後2時頃に家路に着いた。で、こちらは場所を変えてみることにした。いろいろ車で走り回ってみたが、どこにもライズなし。依然として少しの風。
ライズも無いので冬に実績のある送電線のポイントへ。しばらくシギースペシャルを引っ張ってみたが全く反応なし。これは底近く居るなということでマエストロに倣って黒のウーリーバガーを引っ張ってみることにする。この時期は少し深めのプールで40センチぐらいゆっくり引っ張って2〜3秒待ちというサイクルを繰り返すとほとんど必ずと言っていいほど反応がある。で、この手を使うときに割と難しいのが合わせのタイミング。ぐぐっと来てあまりすぐアワセてしまうとほとんどの場合針に乗ってくれない。ただちょっとくわえてみて遊んでるだけということが多いみたいなのだ。だからちょっと竿にブルッと来てもすぐにはアワセない。もう一度引っ張ったときにアワセると本当にかかることが多い。ここでこの手で3尾あげたがこれがそのなかで最大の18インチ。その他ブルッときたりしばらく乗っていたがバレちゃったやつ多数。しばらくこれのアクションで楽しんだが、やはりドライで取りたいのでまた移動することにする。
この日は割と人がでていて、最初に入ったポイントと二番目のポイントの間にある場所に入りたかったのだが、午後3時ぐらいまではそこは取られていた。しかし3時半ぐらいに最後の移動をしたときに、この場所は既にがら空きで、なおかつかなりコンスタントなライズが見られた。これは今日の朝巻いた緑と赤のCDCミッジを試してみるには絶好のコンディション!先週のレポートにも書いた通り、Big Wood Riverのミッジフライバラエティーもここで試してみたかったのだ。幸い風も夕凪かほとんど止んでいた。はじめにサイズ22の赤いミッジから試してみた。このポイントはバックキャストルームが十分あり、ドライフライ狙いには絶好の場所なのだが、手前がかなり浅いのでここに片膝ついて低い姿勢よりキャスティングを行った。この時空は青空でまだ日は照っていた。このミッジで割と簡単に2尾をドライで取る。両方ともなかなかの型。写真の魚の口に注目!赤いミッジが見えるだろうか??
ライズが途切れなく続くなか、緑のミッジも試してみることにした。そうこうするうちに日は山陰に入り、まだ明るいが直射日光は無しという状況に。これでさらに3尾ランディング。写真はこのなかで一番大きかった19インチの強者。この写真が緑のミッジで2尾目だったが、これをリリースした後の第一投で3尾目が来てくれた。結局ここで短時間にミッジドライでトータル5尾をあげ、この日はドライフライも堪能できた。徐々に暗くなってだんだんライズはフェードアウトしたので、ここであがることとした。あがったのは5時45分ぐらいだったと思う。徐々に日も長くなってきたようだ。しかし赤でも緑でも関係なく釣れたようだ。今日ははっきりとした違いはでなかったが日によっては今後違いがでる可能性もあるので、両方巻いておいた方がいいと思った。でもこの自作ミッジフライ、巻くのはとっても簡単。ミッジというのはメイフライのようなシッポは無いのでテール無しだしボディーはダビングなしで細い8番の糸のみ。でウイングは無造作に白いCDCを真ん中辺に巻き込んで適当な長さに切ってぼさぼさにしただけ。最近思うのだが、ことミッジに関して言えばあまりオーバードレスしたフライは効かないようだ。売っているフライはいろいろ手の込んだことをやりすぎていて、かえって効かない感じがする。大体みんなハックルを巻いたり、ウイングもご丁寧に二つに分けたようにちゃんとウイングでございますという感じで付いている。でも、水面上に居るミッジを見ると、みんなかなりランダムな状態で水面上にへばり着いているものが多く、メイフライのようにきれいにダン状態になってウイングを立てていたりはしない。とこのようにたまたまこれで釣れたので自説を展開しているわけだが、今後このようなケースでどうなるか見物である。

No comments: