Saturday, September 30, 2006

アメリカ人の約束

アメリカに17年以上住んだが、いまだにわかっていてもあれっと思ってしまうことのひとつにアメリカ人の約束に対する概念がある。いろいろ友達を呼んで家でパーティーをしようと思い、一通り声をかけて頭数を確認し、食べ物はこれくらいあれば大丈夫という感じで用意したとしよう。今までの経験からすると、大体来るといった人の頭数の6割ぐらいの人しか実際来ないことがほとんどである(7割くれば上出来)。で、こなかったからといって電話をしてくれるわけでもない。これが日本人だけのパーティーだったら来るといった人はほとんど必ず来てくれる。やはりこれは文化の違いだなーと思わざるを得ない。で、来なかった人に後でどうしてこなかったのか聞いてみると、その日はパーティーに行く気分にになれなかったとか、買い物とかが忙しくてたまたまそのとき町の反対側まで言ってしまっていて、またそこまでドライブするのはちょっと億劫だったとか、日本人の感覚からしたらちょっと変な理由がまかり通ってしまう。これがやはりアメリカのビジネスのやり方が、契約や法律でがんじがらめにしてきっちり決めながらやっていくというスタイルの元になっているのだろう。そうしないと平気で口約束など忘れられてしまうか、都合が悪かったらやってくれないのだから。それともうひとつ。アメリカ人はよく約束を忘れてしまう。確かにそうでない人もいるが、平均的に忘れてしまう人が圧倒的に多い。というわけで、アメリカではリマインドといって約束は何回も何回も確認しないと忘れられてしまうか、リマインドがなかったからあれはなしになったと思っていたとか言われてしまう。こういうことを肝に銘じておかないと、アメリカでは思わぬ落とし穴にはまることがあるのでアメリカに住む日本人の皆さん、注意してくださいね!

Saturday, September 23, 2006

少林寺拳法デモンストレーションinボイジー

今度の土曜日、9月30日の午後2時から、Worldfestという市の催し物の一部として、少林寺拳法のデモンストレーションを20分間ぐらいの予定でやることになっている。場所はダウンタウンのThe Grove Plaza。この催し物自体は朝10時から午後の3時まで行われ、いろいろな国の民族舞踊等が行われるらしい。その他いろいろエスニック料理もトライできるらしい。良かったら見に来てください。入場は無料(のはず)。

Tuesday, September 19, 2006

キャッチ & リリース

今までいろいろと釣り上げた魚の写真等を載せてきたが、ほとんどの場合これらはまた放されている。確かにたまにもって帰ってきて料理して賞味するのも一つの楽しみ方だと思うが、海釣りならまだしも川での釣りの場合魚がいるところが限られていると思うし、そこに多くの釣り人が押しかけてきて釣り上げた魚を持って帰ってしまっては魚影が薄くなって魚を釣るということ自体が難しくなる。今は食べ物はすぐ手に入る時代。魚を特に家にもって帰らなくても食べ物には困らない。それならむしろ、ほとんどの場合魚は釣り上げた後また川に放して、自分も含めてみなが釣りを楽しめるような環境を保持したいと思う。

日本でフライフィッシングをしたことがないので日本の詳しい事情は知らないが、日本では釣りの規制の整備がはっきりなされていないところが多いようだ。こちらでは、各州の州政府内に猟や漁を管理する部門があり、レクリエーションとして魚を釣っていい期間が細かく決められている。それも魚の種類や川によって違うので、毎年それらを網羅した5ミリぐらいの厚みのパンフレットが各州ごとに発行される。これらの判断基準は、生物学者の調査による科学的データーに基づき、どのくらい持って帰られても資源としての魚のポピュレーションが減らないか?また自然増殖に適した環境を保持できるかといったことを元に決められている。というわけで魚を釣るにはその州のライセンスを買わなくてはてはならない。州政府の管理部門は、このライセンスの売り上げを大きな資金源として活動している。ちなみに私はアイダホ州とオレゴン州の両方の年間ライセンスを買ってある。これらの値段はその州に住んでいる人のほうが安く買えるようになっているのは当然だ(その州で所得税を納めているため)。ちなみに私はアイダホ州に住んでいるので、アイダホの居住者用年間ライセンスは26ドル弱、オレゴン州の非居住者用ライセンスは62ドル弱だった。

フライフィッシャーマンの間では、養殖して放流された魚を釣ることを喜ばない気風がある。なぜなら、そんなことをすればそれは体のいい釣堀になってしまい、真の意味で自然と遊ぶことにはならないからだ。川の水質やエコシステムが健全に保たれ、魚が自然繁殖できるような環境を保ちつつ、その中に生息する野生の鱒をを釣り上げてこそ、フライフィッシャーマンたちは本当に幸せな気分になれるのだ。

しかし、全ての釣り人がフライフィッシングをやるわけではないし、魚のポピューレションが減らない範囲でなら持ってかえっていいわけだから、フライで釣っても少しもって帰ったりもできる。また、ルアーやえさ釣りのような取っ付きやすい釣りをする人たちもこの制限を守れば良いわけだ。州政府の担当部門はこのへんも心得ていて、ある川のこのセクションは家族向けのキャンプをする人が多いので子供でもに簡単に釣れて、それを持って帰ってもいいように、その部分には積極的に養殖のニジマス等を放流し、その上流は自然繁殖の野生魚を保護するためにフライフィッシングのみでキャッチ&リリースのみというようにしてあるとかいうこともある。

ちなみに、さまざまな形態の釣りの方法の中で、フライフィッシングは最も魚をいためない釣りだという科学的データーが出ている。私も普通釣った後逃がしてしまうので、魚をいためないように針の返しは全部つぶしてある。これがアメリカのある河川ではフライフィッシングしか許されない所以である。

Sunday, September 10, 2006

まだまだバッタ

昨日土曜日のO川に引き続き、今日日曜日はサウスフォークのボイジー川へ。久々にマエストロとの釣行となった。ここもO川と同じく約1時間半で来れる。流量が最近600cfsに落ちて大分ウエイディングが楽になったのだが、まだまだドリフトボートで釣り下る人も多かった。ここはO川よりかなり標高が高いが、水温はこちらの方が高かった(華氏52度に対し58度)。







今日の昼間は未だ夏の日差しで、歩くとバッタがそこら中で跳ねる。










ホッパー(バッタ)パターン(写真、サイズ4ぐらいかな?)を使って魚がいそうなところを探って行く。あるところでアップストリームにこれをキャストすると、いきなりガボッという音とともにフライが消える。しかしこれは外れてしまった。気を取り直して少し上流でまたキャスト。すると何投目かでテイク!このテイクは魚が横になって口の端っこで食べるライズ。すかざずアワセるとほとんど冬のスティールヘッドのようなファイトのフィーリング。しかしティペットに2Xを使っていたのでぐんぐんプレッシャーをかけれた。


で、この綺麗な18インチのメス。ビューティー!

Saturday, September 9, 2006

みんな釣れた!

今日土曜日はフライ初体験の少林寺拳法拳士、Sさんと、Kスケ君の3人で午後からO川へ。結局釣り始めたのは2時近かった。今日は少し下流の方に入る。Sさんはフライ初体験でキャスティングの練習も全くしたことがないのでぶっつけ本番となる。三人で川に入り、Sさんにキャスティングを教え始めようとしたそのとき、Kスケ君のニンフにヒット!入って3分もたたないうちこの16インチブラウンを揚げた。







川の岸近くにはこのニンフが水面直下でくねくねしており、マホガニーダンらしきメイフライもハッチしていた(多分このニンフもマホガニー)。はじめはライズが無かったので皆ニンフでトライ。しかしニンフで揚げたのはKスケ君だけ。






その後、道路側のバンクぎりぎりで静かに静かにライズする魚が数尾現れて来た。とても渋いライズ。ライズのフォームからするとスピナーかな〜??アイリスカディスやマホガニーダンも試したが無視されたので、サイズ20、ハウスオブハロップのラスティパラスピナーを6Xに結ぶ。しかし今年のライズは本当岸ぎりぎりのものが多く、かなりキャスティングの技量が試される。何度かのトライの後、星飛雄馬の針の穴をも通すコントロールでフライがフィーディングレーンにやっと乗る。これは細い枝分かれの流芯のすぐ向こう側。何もしないとドラッグがかかるのですかさずメンディング。で、ぱくり!フッキング、ずしりと重い手応え。上がってびっくりの21インチ。なんか頭がとてもでかいメスだった。

S拳士もニンフで何も起こらなかったので、ドライフライに挑戦。私が単発ライズを見つけた石の前に働きアリを流し込んだが、沈んでしまった。しかし水中でこれを食ってくれてめでたくフライにてプラウントラウト初キャッチとなりました。おめでとうS拳士!









結局6時ごろ上がったがみんな仲良く1尾づつの釣果となりました。明日の日曜日はマエストロと流量の落ちたサウスフォークのボイジーリバーに行く予定。

Thursday, September 7, 2006

山火事の影響

ここのところ、ボイジーの空気がやけに霞んでいて山がよく見えないなと思ったら、これはどこかで起こっている山火事の影響らしい。この時期はボイジーも山の中も非常に乾燥しているので一度火がついたらすぐ広まってしまうらしい。インターネットにこのあたりの山火事の状況が出ていたが、ボイジーの北のそう遠くないあたりの多くの場所で山火事が発生している模様。ここでは空気が霞んでいるだけでなく、何かたき火の煙の薄まったような匂いが立ちこめている。今年は例年より山火事がひどいみたいだ。

Monday, September 4, 2006

レイバーデイの週末

あれっと思ったら今年ももうレイバーデイかー。前の月曜日を休んだので3連休のところをすり替えで土曜日はちょっと仕事。日曜日は家族(ケリーと2匹の犬)サービスでサウザンドスプリングスエリアにドライブ。スネイクリバーの河川敷まで崖になっているところから泉が吹き出すところ。このあたりには温泉もあるがお目当てのミラクルホットスプリングスは日曜日が休みなので残念ながら入れず。

この温泉があるブールという街は、「アメリカ鱒の都」という看板が目抜き通りにずらっと出ていた。このへんはニジマスの養殖が盛んなようだ。












次の日の日曜日はフライフィッシング初挑戦の寿司シェフ、Yさん、それにひょんなことから友達になったアメリカ人牧師のロンと連れ立って、お昼頃にO川詣で。この日は最近には珍しく摂氏34度ぐらいまで上がった暑い日に当たってしまった。上流から下流まで一通り見て回ったがライズは皆無。まず上流のダム近くに入ったが気温とは裏腹に水温は摂氏10度ぐらいとかなり低い。BWOのハッチがちらほら見られたが控えめにライズする魚が数尾いるだけ。BWOパターンを使ってみたがリフューズされまくり。働きアリも試したがだめ。で、去年まではよく効いたシギースペシャルでストリップというのをやってみたらトラウトでなくてこれが釣れました。これはクラッピーという魚で本当はダムの上に一杯いる魚なのだが、やはり春の洪水のときに流されて来てしまったのだろう。日本には「釣りはフナに始まりフナに終わる」という言葉があるが、アメリカではこれにあたる魚はクラッピーとかブルーギルらしい。で私もやっと始まったわけかな??

フライ初めてのY氏にはストライクインジケーターをつけたニンフ釣りを試してもらう。やはりフライキャスティングを全然やったこと無い人にはいきなりドライフライでフォールスキャストをしてうまくプレゼンテーションをすることを期待しても無理だと思ったのでロールキャストと、下流まで流れてラインがまっすぐになった時点でヨイショっとアップクロスにキャストすることを繰り返してもらう。写真はY氏の勇姿。
ロンは以前モンタナに住んでいいてフライの経験がかなりあり、ボイジーに10年以上住んでいると言っていたが、なぜかこの川に一度も釣りに来たことが無いと聞いてびっくり。何度かポイントを移動したがその時点で3人併せて釣果は私のクラッピーのみ。そして、6時半をすぎて前回私がいい思いをしたところにまた入る。で、以前と同じようなニンフ釣りで始めるが、この日はこのテクニックは不発に終わる。本当フライフィッシングというのは以前と全く同じ状況にあたるというのはほとんど皆無に近いですな。そこがまた面白いところなんだけれど。また向こう岸の方からだんだん日陰になって来て、そこにライズが始まる。これは前回と同じ展開。空中にはカディスも飛んでいるので、やはり前回あたったアイリスカディス登場。割とライズが散発的ながら、しつこくキャストするうちこれで19インチぐらいのブラウンをやっとゲット!ランディングしてからストマックポンプをしようとしているところでするりとネットから逃げられ、残念ながらこいつの写真は無し。でもとっても綺麗なでかいメスのブラウンちゃんでした。