Monday, August 28, 2006

エレンズバーグの小川

ケリーと私、それにディーディーとギフト(グレイハウンド)は昨晩エレンズバーグの街から16キロ西にあるゲストキャビン、4Wランチに宿泊。台所もついた快適なキャビンだった。今日は月曜日、休みを取ってすこしゆっくりし、お昼をエレンズバーグで食べて街をぶらぶらした後ボイジーまでの長距離運転を始める予定だ。シアトルからだと8時間だが、ここからなら6時間ぐらいだから大分楽。ここはとても静かで清潔。朝寝坊してすっかりリラックスできてしまった。昨日チェックインしたときに、オーナーが裏に小川が流れているからフライフィッシングできるヨと言っていたのを思い出し、自分でセージのVPSブランクから作った7フィート半の4番の竿を用意してケリーに1時間で帰ってくるからと言って朝10時ごろに裏庭に歩き出す。キャビンから川の流れの音は聞こえていた。


約200mほど歩くと小川に出た。かなり浅そうなのでプールを探して小さい魚をドライで狙うことにする。ここでティペットに結んだのは14番のローヤルウルフ。最近こういう渓流ではドライならこれかエルクヘアカディスを使うことが多い。



少しだけ上流に歩くと、ちょうどいい感じのプール発見。二股に分かれた流れがまた合流し、そこで速かった流れが急に淀んでいる。典型的な鱒のつき場といった感じ。まわりに茂みの多いこの小川も、ここはちょうどバックキャストできるようにオープンである。1投目から小さい魚がフライをヒット。ほとんど投げるたびに魚が釣れた。みんな小さかったけど、ここで連続6尾あげました。ここでは全部レインボー。


キャビンのオーナーの犬、ジェリーがずっとついて来て、興味深そうにまわりをうろうろ。釣れるとこんな感じで魚を見に来た。そのあとまた少し上流に歩き、小さな小さなプールをみつけた。




そこでこの綺麗なブルッキーを揚げる。このときは沈んだフライを少しトウィッチしたらとたんにヒットしてくれた。これが今回唯一のブルッキーだった。この後もう1尾レインボーを揚げて、結局30分ぐらいの間に8尾捕れて、魚は小さいながらドライフライアクションを楽しめた。

Sunday, August 27, 2006

マークとフロートトリップ

今回のシアトル行きのメインイベント、ワシントン州ヤキマ川のフロートトリップである。このガイドつきフロートトリップ、eBayのオークションで落としたのだが、普通のガイドつきトリップよりずいぶん安く手に入れてしまった。で、オークションを落とした後で気づいたのだが、ガイドはあのセージの2003年のカタログにフィーチャーされていたシアトルベースの日系アメリカ人ガイド、マーク•シマヅ氏なのだ(写真左)。会ってみると本人はとっても陽気なおじさんという感じ。カタログに出てた写真より若く見えたが、多分自分と同じ年ぐらいじゃないかな。待ち合わせが、シアトルから山を越えて1時間半ほど東に走った、エレンズバーグという街の高速の出口にあるレストランの駐車場に9時45分とのこと。クリスの家を8時に出て待ち合わせ場所に10分前ぐらいに着いた。しばらく待ったがそこにシマヅ氏らしきピックアップトラック+ドリフトボート登場。歩み寄って聞いてみるとやっぱりマークだった。
このトリップは1日で昼食つきの2人までのトリップ。マエストロが行けなくなったので急遽クリスが参加することに。クリスは全くのど素人でフライはまったくやったことがないが、そこはガイドつきトリップの強み、キャスティングのコーチはマークに任せ、こちらはとにかくボートから釣りまくるという作戦。しかし、初めての川でフロートトリップをやるのも初めてなので、興味津々で出発したのはいうまでもない。シアトルには何回も車で行っているが(片道8時間)、高速道路沿いにこのヤキマ川が流れており、いつも車から見て「ん〜、釣りたい!」とかねがね思っていた。しかし車からちらちら遠目に見たのと、実際に川に出てボートで下ってみるのとは印象が大違い。まず、流量がかなり多い。なんか夏のサウスフォークのボイジー川みたいな感じ。でも、川岸の感じがちょっと違うかな。この日はエレンズバーグから30分ぐらい上流に走ったところからボートで下り始めた。上流ならドライ、下流ならニンフ釣りになると言われたし、下流だと終わりが遅くなるいうことなのでワイナリー巡りをしているサラとケリーに後で落ち合わなくてはならない関係上あまり遅くまでは釣りできないので上流に行くことに決定。この上流のセクションも、後1週間もすれば貯水池の放水量が減らされて、ボートで下るのはきつくなるそうだ。

さて、川をドリフトボートで下り始めたがやはりウエーディングの釣りとかなり違う。キャスティングにあまり距離はいらない。ほんと、竿の長さの2倍から3倍ぐらいキャストすれば十分。それに一度ボートの進行方向(下流方向)にキャストすれば、ボートもフライと一緒に流されているので、かなりのドリフト時間が稼げる。はじめのうちは、写真のフォームホッパーと、ドロッパーにエルクヘアカディスのダブルドライで釣っていた。しばらくしてからはドロッパーは無しで釣った。この川には、10センチぐらいの鮭の稚魚、ニジマス、ウエストスロープカットスロートトラウトがいる。とにかく川を下りながら、マークはブッシュがきれたところでバンクぎりぎりにキャストするように指示する。しかし本当ボートで下るドライフライの釣りはフライから目が離せない。この日はずっとフライを見ていたので、ほとんども全くまわりの景色を見る暇がなかった。鮭の稚魚もたまにフライをくわえ、フッキングしたりもした。はじめのうちは合わせのタイミングがちょっと違うので、ヒットはあるがフッキングできないというのが続いた。O川やSFOBではあまり早アワセするとすっぽ抜けてしまうのだが、ここではヒット即合わせをしないとだめみたいだ。マークがしきりに早くアワセろとせき立てる。こちらは他の川の癖でちょっと待ってしまうものだから、大分マークもフラストレーションがたまったに違いない。でもしばらくしてこの早アワセができるようになって来て、それからは30センチくらいのニジマスやカットスロート(多分6対4ぐらいでニジマスが多い)が数えきれないほど釣れた(本当マジで何匹釣れたかわかんなくなった)。

クリスもフライで初の魚をゲット!キャスティングに苦労していたようだが、それでもボートからだと結構釣れていた。








これくらいのやつが数えきれないほど釣れた。ボートからだとフライが近いので魚がフライを見て来て一瞬じっと見てそのあとパクッとヒットしたり、ただ周りをぐるぐる回って行ってしまったり等のアクションが、全部見えた。1度だけ、深いリッフルのすぐ後の淵に達したところで、50センチぐらいの魚がフライを見に上がって来たが、ストライクには至らなかった。






マシンガンのように一日中連続でキャストし続けた感じ。右手の薬指の付け根にマメができ、それがむけていたのに気づいたのはボートのテイクアウト地点に着いて道具を片付け始めた時だった。





とにかく初めての体験だらけで面白かった。ありがとう、マーク!

Saturday, August 26, 2006

シアトルでソルトウオーターフライ初挑戦!

またシアトルに来てしまった。いつもの友達の家に泊まる。ケリーとグレイハウンド二匹を連れてまた山を越えてやってきました。こんな感じでいつもリラックさせていただいてます。


かねてより聞いていた降海型のカットスロートトラウトを釣りたいと思い、朝起きてサラが作ってくれたワッフルの朝ご飯の後、クリスとサラ、そしてケリーとまずダウンタウンにあるフライショップへ。


カウフマンズという結構大きいフライショップで情報とフライ収集。そろそろ産卵のために川を遡上してくると思っていたのだが、まだ少し時期が早いらしい。でそんなつもりは全然なかったのだが、川ではなく海で釣れと言われたのでソルト初挑戦となった。竿は普通の9フィートの5番しか持って来ていなかったので、それでやってみるしかない。適当にフライを仕入れてから、まず皆でパイクストリートマーケットへ。

土曜日なのでマーケットも大盛況!ここはいつ来ても楽しいね〜









海産物も新鮮で豊富なり。









とにかくいろいろなものがあっていつも活気があるね。








その午後にここリンカンパークに到着。しばしストリーマーを投げ、海岸沿いに移動してみたが、全くアタリなし。しかし海でストリーマーやるんだったら7番の竿持ってくれば良かった。それにラインホールダーもほしいところ。水の感じが淡水とぜんぜん違う。なんかぬるぬるする感じだ。結局しばらくやってあきらめたが、今度はもっと本格的にシーラン•カットスロート狙いに来ます。

Friday, August 25, 2006

ボイジーのカベラズ、ついにオープン

ボイジーのカベラズがついに今日オープン。昨日は招待客だけのオープン前セールに入れたので、ケイスケ君を連れて行ってきました。ミシガンにもカベラズがあったので行ったことがあったが、それに比べボイジーのはちょっと小さい感じ。でも、ボイジーのアウトドアストアの中では一番でかい。問題は駐車場の大きさ。昨日は招待客のみなのに、既に駐車場は満杯。少し離れたところに行かないと駐車できない状態。今日から一般公開だが、混みそうな時間を外して行かないと多分車はとめれないだろう。昨日は招待客とマスコミオンリーの日だったが、地元の新聞がウエプページに載せていたビデオのリンクあげときます。
フライショップはまあまあと言った感じ。これからちょくちょくチェックすれば色々掘り出し物等出てきそう。一応カベラズのウエブページを来る前にみてきて、小さい双眼鏡とサンダルを買おうと思って行ったのだが、サンダルはシーズンはずれのためか店頭には出ていなかった。小さい双眼鏡は8倍のものを$15ぐらいで買えた。しかし近所にあるREIの様に、カベラズもインターネットからカタログでオーダーできて店でピックアップできるというのをやってくれればいいのに。REIの場合こうすると送料を取られないし、欲しいものをすぐ見つけられて効率がいい。

Sunday, August 20, 2006

世間はなんと狭いんでしょう

このまちの州立大学には、こちらのどこの大学にもあるようにインターナショナルセンターというのがあって、こちらにやってくる留学生や外国人研究者の便宜を図っているのだが、そこからこの週末に日本人の新入生が来るが寮がまだ週末は開かないので一晩面倒を見てくれないかと頼まれた。それはお安い御用と引き受け、ケイスケ君という19歳の男の子に会って夕食をともにし,うちに一晩泊めてあげた。で、話していてびっくり、彼は日本のフライフィッシャーマンなら誰でも知っているあのプロフライフィッシャーマン、XX氏の息子なんだってさ!日本人留学生はよくカリフォルニアやニューヨークに行きたがるけど、彼は日本人が多すぎるところはいやだと思っていて、そういうところを避けたいと思っていたがどこに行っていいかわらなかったので、おとうさんに決めてもらったところ、「モンタナかアイダホに行きなさい!」ということでボイジーに来たらしい。いやー世間は狭いね!

Friday, August 18, 2006

ボイジーのカベラズは誕生日にオープン

ボイジーのカベラズが8月25日にオープンするという噂を聞いた。ウッソーと思っていたが本当だった。この日は私の誕生日なのだ。

ところで今日木曜日の夕方久しぶりにO川に行って来た。着いたのは5時ぐらいで、下流から上流一通り見て回ったがライズ皆無。太陽がさんさんと降り注ぐ中、水は未だに大分濁っていた。水温は摂氏14.5度で今のヘンリーズフォークより冷たい(あそこは20度近かったような気がする)。なんとびっくり1尾目はスモールマウスバスだった。ここでスモールマウス釣ったのは初めてだ。洪水のとき上流から流されて来たのだろう。

その後ニンフ(カディスラーバ)で17インチブラウンを2尾、ストライクインジケーターをつけた仕掛けでゲット。夕方山の陰が川面に落ちるような場所をわざと選んで入ったのだが、案の定その辺りからライズが始まった。8時ぐらいからライズが本格化し、ドライに切り替えた。ライズのフォームはゆっくりと静かに水面直下の何かを食べている模様。たまには真上を向いて三角形に口を出してにぱくりと何かを飲み込んでいるが、このフォ-ムだとイマージャーかスビナーかなと思い、メイフライ系のスピナー、イマージャーを試したが効かなかった。ここまでわかるのに大分時間がかかったがこのライズフォームで、カディスのピューパを食べていることがあるとジミーのプログに書いてあったのを読んだことがあったので、最後に自分で巻いたアイリス カディスをつけると立て続けに2尾ランディング(16インチと17インチのブラウン)。この川にカディスがいるのは知っているが、この日は特にそれが飛び回っていたというわけでもないので結構このアタリフライにたどり着くまでのなぞなぞは難しかったね。メイフライ系を食べている場合、大体の形とサイズが合っていれば食べてくれることもあるが、カディスのピューパを主に食べている場合はメイフライと形がぜんぜん違うのでそんな時メイフライ系のフライを試しても全然駄目ですな。しかしヘンリーズフォークに比べ、なんとらくちんに魚が釣れてしまうことか。

今回のヘンリーズフォーク行きのときに、モンタナのウエストイエローストーンにあるブルーリボンフライズにも行って来て、アイリス カディスのオリジナルパターンも買って来た。ジミーの巻いたの(写真で見た限り)とまたちょっと違った感じ。ウイングがジーロンのループなのだが、そのループがオリジナルは水平についている。私が巻いたのもこれらとはまたちょっと違うのだが、あまり細かいところにこだわらなくてもそれでつれるようだ。

Monday, August 14, 2006

ヘンリーズフォークは今日もタフだった(最終日)

ペンタックスの防水デジカメは受け取って2週間もたたないうちにビデオモードにするとすぐ変なノイズを発するようになったので送り返し、交換品を待っている間調子の悪かった富士のデジカメが2回目の修理から戻って来たのでこれを防水ケースに入れて今回持って来たのだが、またフラッシュモード変更や接写モード変更するボタンが効かなくなって(前と同じ症状)結局最終日にはあきらめて持ち歩くのをやめた。というわけでこの日の写真はなし。まあ大きな魚が釣れたわけじゃないからいいけどね。まったく今回はカメラも調子悪いし、メールオ−ダーで来るはずだったLL Beanのウエイダーズも届かず、急遽オービス(店がボイジーにある)のを買うコトにしたがこれも自分のサイズがなかったのでレンタルのやつをただで貸してもらったのだが、これに漏れがあることが初日に判明したりと色々つきがない釣行だった(同じく釣果も、トホホ、、、)。でも他に釣れていた人も見なかったのでこれでもいい線行ってたのかも。

とにかく今日はベッドでゆっくりと寝れたので寝覚めのいい朝。またシャワーを浴びてのんびり朝を楽しむ。色々な器具の不具合に加え、携帯電話の充電器のコネクターまでイカれて来たので時計を持っていない私には時間もわからなくなって来てしまった。まあいっか、別に急ぐわけじゃなし。チェックアウトしてまたトラウトハンターへ。朝食は今日は少し小さいものを注文。ウエイトレスのベッカちゃんとも今日でお別れ。聞いてみると彼女もボイジー出身で夏の間ここで働いているんだと。来週から大学が始まるんで、今週末に学校のあるコロラドまで戻らなきゃならないそうで、ちょっと落ち込み気味なんだって。

さて、これでラストチャンスを後にし、今までの滞在を通して一番魚の気配が感じられたウッドロード16へまた向かった。着いたのは朝10時ころ。3人ぐらい既に釣っているが、誰も釣れていない。でもライズはちらほらあり。この日もピーカンの晴天。少なくとも朝のうちは風なし。水に入って水面の様子を伺うと、羽蟻の流下あり。小さい黒い羽蟻と、ハニーアント(焦げ茶色で大きい)が混ざっている。それにベタスのスピナーとPMDのダンとスピナーが混ざっているという感じ。はじめのうちはキャリベタスのダンもいたのでそのフライパターンから始めて見た。この朝は風もなく、割とドリフトも決められた(つもり)。でも魚はフライを見に来るが、鼻で突っついたり、イルカのように背中を出してそれにフライを乗っけてみたりと、全くこっちは遊ばれてるって感じ。本当渋い奴らだ。でもこうやって遊ばれちゃった魚はそんなに大きくなくて、せいぜい14インチぐらいだったかな。ここには岸沿いに藻が沢山生えていて、その上をゆらゆらと10センチぐらいのヒルが流されているのも目撃。黒のウーリーバガーとかも有効だったかもしれないが、例の「ヘンリーズフォーク」、「ドライフライの聖地」と言った言葉が頭にちらついてそこまで踏み切れず。ハニーアント流下時にCDCのハロップハニーアントも試してみたが、食べてくれず。流れてくるハニーアントを見てみると、透明な羽が水面にぴったり張り付いているが、ボディー自体はプッカリ浮いて完全に水面上という姿勢で流れてくるものが多い。こういう浮き方をするハニーアントを考案しなくてはいかんなという感じ。で、試しにまた働きアリを使ってみると、数投めで食べてくれてこれをランディング。11インチのレインボーだった。でもここの魚はこんなサイズでも強いので結構ファイトが楽しめる。でも周りを見ても誰も釣れていない。ということはこんなもんでも割といい線行ってるのかも。そのあとしばらくは粘ったが後は不発。まわりで釣ってるじいさんたちも誰も釣れてない。そして風。あがったのは午後二時半ぐらい。まあこんなもんだろうと見切りを付けて家路に着くことにした。

あんまり釣れなかったヘンリーズフォークだったが、たまにはかみさんも釣りの相棒もなしで一人で放浪しちゃうっていうのもなかなかいいもんだ。

Sunday, August 13, 2006

ヘンリーズフォークは今日もタフだった(その3)

日曜日は前の日よリはぐっすり寝れて、起きたら7時半だった。車で寝るのは割と平気だったが、やっぱり2日間シャワーなしというのは気持ち悪いもんだ。でもこの日は午後にA-Barにチェックインすることになっているので、それまでお預け。
まず起きてすぐお立ち台に行ってみる。ここでジミーより電話が入る。ウエストイエローストーンでは朝の最低気温が零下まで下がったそうで、「凍え死んでるんじゃないか?」と思って電話してくれたそうです。どうもご心配おかけしました:)北海道に4年、ミシガンに11年半住んだんで、寒さには強いみたいでございます。というか少し寒いくらいの方がよく寝れるみたい。

また例によってトラウトハンターの巨大オムレツで朝食をとり、今日の朝はガルパーが出ていると噂のヘプゲン湖へ。トラウトハンターのリックに岸から狙えそうな場所を教えてもらう。
途中ウエストイエローストーンの街を抜けて行くので、ブルーリボンフライズでお買い物。アイリスカディスのオリジナルや、大たわし、小たわし等の赤チンフライも今後のために仕入れる。

さて朝10時頃にヘプゲンに行ってみると、まだガルパーは始まっていない模様。しかし水面上にはおびただしい数のミッジシャック、それにキャリベタスのダンがちらほらと言った感じ。ガルバーがいないのでウーリーバガーにビードヘッドドロッパーでストリップをしてみたが全く反応なし。これをやりながら少しずつ場所を移動してみた。そのうちガルパーが少し見られるようになったが、頻度が少なすぎるのと、岸からでは届かないのがほとんどなので結局またあきらめざるを得ず(どうも今回はこのパターンが多すぎですな)。で、そんなに遠くないしせっかくモンタナのライセンスを買ったのちょっとマディソンをのぞいてみることにする。レイノルズパスに直行。リッフルにエルクヘアカディスを流すとこの10インチのレインボーが出てくれた。昨日の歩き疲れとシャワーを浴びていない気持ち悪さから、マディソンは1時間ちょっとで切り上げてまたラストチャンスへ。

A-Barにチェックインして久々のシャワーを浴びる(これがまた気持ちいいんだよな〜)。写真は壁に貼ってあるカーペット。A-Barは1階がバー兼レストランで、二階に泊まれるような部屋がある。この構造は基本的には西部劇に出てくるバーと同じだな。二階に上がるにはバーから直接あがれるドアと、外から入れるドアがある。ここは食い物はちょっといただけないと思ったが、ベッドのマットレスはまともだしシャワーも一応まともなので、ただ寝るだけなら安く上がる(1泊52ドルぐらい)。ただシャワーの底が非常に滑りやすいので注意が必要。これでさっぱりし、イブニングまでちょっとお昼寝。5時に出てピエールも狙ったと言っていたWood Raod 16に行ってみようと考えつつうたうたする。このまま寝入ってしまいそうな感じもあったが、やはり絶対イブニングを狙いたいのでそこをぐっとこらえて目を閉じつつも深い眠りに入り込まないように自分に言い聞かせる。結構これで疲れもとれ、5時過ぎにベッドから出てすくっと立ち上がった。

ウッドロード16というのはひどい悪路で、雨の後は入り込まない方がいいだろう。この名前の道路のサインを探してもどこにもそんなものはない。行き過ぎてウッドロード14というサインがあり、もっと先かと思ったら次のサインが11だったので、じゃあ14の前が16に違いないという感じでないと見つからない。写真のようにアフリカ探検サファリドライブといった感じ。普通の乗用車だと底突き確実である。スバルアウトバックはグラウンドクリアランスが8インチ(20センチ)以上あり、一応オンデマンドの全輪駆動なのでスキーでこぶ斜面を降りるのと同じでラインを選んでゆっくり走れば全く問題なし。

行ってみると意外に釣り人がいた。。それもそのはず、今まで歩いたところに比べ、結構ライズがある。川沿いに出て、ダートロードが車一台分の幅ぐらいしかなく、むこうから白いフォードのピックアップトラックが来るので道を譲ったら、その車を運転していたのはルネハロップだった(でももう帰るところだった)。とにかく沢山ライズがあったし、大きい魚もジャンプしていたりして、魚の活性は高かった。しかし虫が沢山いすぎてどれを食べているのか特定できない。
サイズ18番ぐらいのカディスがかなり飛び回っていたので、もちろんカディスのドライもいろいろなパターンを使ってみたが、結局この夕方はヒットさせることができなかった。今思えば多分これはカディスピューパを食べていたんだと思う。何か見えやすいドライにピューパのドロッパかなにかをつけて流せば良かったのにと今思えど後の祭り。暗くなってきたので竿仕舞いを余儀なくされた。

Saturday, August 12, 2006

ヘンリーズフォークは今日もタフだった(その2)

車で寝てやっぱりベッドとは違うので朝5時半に起きてしまう。まだ外は暗いが空がかすかに白み始めて来ている。まだゴロゴロしてよーかなーという感じだったのだが、立ったままできない用を足したくなって来て、トレペを持って来ていないのに気づき、さて起きてどこかでトイレを探さなくてはと頭の中で候補地を探す。確かお立ち台のところにトイレあったよなーと思い出し、いそいそと起き上がってエンジンをかけて5分ぐらい走って公衆便所のドアに鍵かかかっていないことを祈りドアを開けてみる。ラッキー!開いてるじゃんというわけでほっと一息。こういういきさつで早く起きてしまったのだが、まだ早いので一応有名なアクセスポイントを一通り確認しようと車で走り回ることとする。最初の写真はお立ち台のすぐ上流。
そしてこれはボーンフィッシュフラットに続く道の入り口で、このメイルボックスが目印。








これはWood Road 16(日本名:パインヘブン)のあたり。









明るくなってわかったけど、こんなに虫だらけでした。

と色々走り回って時間をつぶし、7時ちょっと過ぎにヘンリーズフォークアングラーズが開店するので一応情報集めがてらに行ってみる。このときやはりヘンリーズフォークに来たのだから、自分の頭の中はドライフライの釣りしか頭になかった。一応マイクローソン氏にも挨拶したあと向かいのトラウトハンターで朝食をとる。でもマイクはいつも自ら店頭に出ているようで、向かいのルネさんとは大分経営スタイルが違うんだなーという感じ。ヘンリーズフォークアングラーズは釣りの道具やフライ以外のものはあまりおいていないし、二階に小さいコーヒーだけおいてあるカフェがある(食べ物なし)。それに比べてトラウトハンターは宿からレストラン兼バーまでやっていてフライショップ以外にもかなり多角経営している。さてかなりのボリュームのオムレツを平らげ、これは昼抜きぐらいでちょうどいいという結論に達し、以降このパターンを通した。確か10時くらいからまずお立ち台から歩き始め、下流に向かいながらライズを探す。30分以上歩いたが何もない。さらに下流に歩く。ビッグベンドに近づいて少し小さい魚のライズあり。しかし極端に小さい魚。しかしある所ではそこだけ雨が降っているような感じで連続ライズをしていた。
そうするうちにそれより少し大きいかなという感じのライズ群に遭遇。で、ここで少しキャストしてみた。何しろ水面上にはいろいろな虫が流れて来ていて、何を食べているのか特定できない。PMDやBWOのスピナーやダンを投げてみた。ヒットは何回かあったが、魚が小さすぎてフッキングしない模様。
そこでジミー大森氏の傑作パターン登場。働きアリである。これで2投目にフッキングできる魚がパクリ。8インチと小さいが、今回初の魚は、割とすぐランディングできた。しかしここには小さいのばかりだったのでもっと大きいのを探してさらに下流へ。ビッグベンドが折り返して中州があるとこら辺で少しまともなサイズらしきライズあり。5〜6尾散らばって散発的なライズ。もちろん一番大きそうなやつは一番遠くにいる。このとき少しキャリベタスが流れてくるが、決定的なハッチと言うほどではなかった。ここでは結局風も吹いて来たり、近づけば遠ざかるまたはライズをやめる等のよく聞くパターンで結局とれず、あきらめ戻ることにする。途中岸の近くでライズするものあり。割とまともなサイズ。このとき風は後ろから吹いていたので岸から少し遠ざかり、上流に回り込んで2投目の働きアリにすぐ出てくれた、が、あっというまに6Xをぶっちぎりで行ってしまった。一度ジャンプしたのを見ると多分14〜15インチぐらいだったが、なんとヘンリーズフォークの魚の瞬発力のあることよ。これ以降、ジミーのアドバイス通りここでは5X以下は使わないことにした(私は未来の環境のためにフロロカーボンは使わない主義)。この後またお立ち台まで歩いたが、特にライズは発見できなかった。戻って来たのは既にもう2時半ぐらいだった。ちょっとお立ち台のあたりで休憩。
さてどこに行こうと考えたが、去年の9月に行ったハリマンズ州立公園からのアクセスポイントに行ってみることにした。そのときも大分シブかった。さて入園料(1日4ドル)を払って中に入り、一通り去年ガイドと一緒に歩いたルートをたどってみたが、ほとんど全くライズ無し。やはり所々で小さい魚の単発ライズが見られただけだった。ここもライズがなかったのでほとんどキャストすることなく、歩き回るだけに終わる。ホントこの日はよく歩いた。ほとんど一日中ライズを探して歩き回ったので疲れてしまった(まともなサイズのライズがあまり見つからなかったし、、、)。でイブニングはお立ち台上流に戻る。夕方暗くなる前からまた歩き回ってみたが、やはりライズは始まらない。ウエイディングを始めて見たが、岸ぎりぎりのところで小さい魚が少しライズしているだけだった。この日はこれでおしまい。

そのあとトラウトハンターのレストランに行く。晴天下を一日中歩き回ったのでビールがうまい。またラリーにあって今日はどうだったという話になり小さいの1尾と多分14〜5インチのやつにティッペットきられたよと言うとそれだけ反応あれば今日の感じだと上出来だと言われた。んーやっぱここはタフだね〜

Friday, August 11, 2006

ヘンリーズフォークは今日もタフだった(その1)

ヘンリーズフォークに行ってきた。でもやっぱヘンリーズフォークはムズカシイ!以下予告通り今回の釣行を記すこととす。でも長くなるのでこのポストでは釣行前日の様子より書いて見よう。

(写真はA-Bar)次の月曜日を休むことにして、土曜日の朝から釣れるように金曜日早めに仕事を切り上げて、金曜の夕方自宅を車で出たのは午後4時過ぎ。距離は578kmあり、大体5時間半で着くと読んだが、向こうには9時20分ぐらい着いた。着くちょっと前に遅くなりすぎないうちにジミー氏に電話を入れてみる。結局ジミーのフライパターンが今回のキーとなったのだが、これはまた後述することとしよう。一度ポカテロで停まってガソリン入れてトイレに行ったが、それ以外はノンストップだった。もう暗いのでまずA-Barに行ってみる。しかし広いホールにお客は3人しかいない。で何か食べようとメニューを頼む。ステーキとかハンバーガーとか色々あったが、ハリバット(オヒョウ、カレイのでかいやつ)を頼むこととする。ビールを飲みながら待っていると、なんかすごく見栄えのしない食べ物が出て来た。トーストが二切れとフライパンで炒めたらしき油ぎたぎたのフレンチフライ、それにいかにも冷凍のハリバットを焼きましたという感じの小さい魚が一切れ。これで12ドルはちょっととり過ぎなんじゃないかと思った。これをとにかく平らげ(お世辞にもうまいとは言えなかったが)、これでもうここで食べるのはよそうと言う確信を持ってしまう。以降の食事は全てすぐ隣のトラウトハンターでとることとした。

A-Barの食い物のまずさと、バーの活気のなさにがっくり来たので、ちょっと飲み直そうと隣のトラウトハンターにはしご。ですぐ隣の駐車場に行ってびっくり!なんと車が30台以上停まっている。これこそ明と暗、陰と陽である。中に入ると人がわんさかで大盛況。昔はA-Barしかなかったのであれでもやって行けたらしいが、まともな食べ物としゃれたインテリアのトラウトハンターに客を取られ、A-Barは売り上げ激減。ここのおばちゃんは当時相当がっくり来たらしく、ある筋の情報によると、日本人フライフィッシャーマンがおばちゃんにファックユーって日本語でなんと言うかと聞かれて、「くそったれ」という言葉を教えたらしい。

とにかくトラウトハンターでバーに座り、ジャックダニエルなんぞを飲みながらなかなかいけるエビの串焼きのつまみを食べていると、隣に座ったやはりフライフィッシャーマンらしきアメリカ人と釣りの話になった。彼は名前がピエールだというのでフランス人みたいだなと言ってやったが、本当に父親はフランス人だと言っていた。彼は多分30代半ばぐらいの感じでとっても気のいいニイちゃんという感じ。かなりここも常連らしく、ここの客の多くと顔見知りのようだ。こいつはヘンリーズフォークで子供のころから釣りをして来たらしいが、今は車で2時間はなれたモンタナのボウズマンに住んでいて、未だにここにもよく来るらしい。彼はその日、Wood Road 16(日本人の間ではパインヘブンと呼ばれているらしい)のアクセスポイントでイブニングを狙ったらしい。ライズは見つけたがそれがかなりの強者で、色々試したがヒットしてくれなかったと言っていた。彼に色々ヘンリーズフォークのアクセスポイントを教えてもらったり、ヘンリーズフォークの常連の間では有名なGrub Steakというガソリンスタンド兼よろず屋(サンドイッチがうまいらしい)のオーナーのラリー(ヘンリーズフォーク釣り歴30年!?)を紹介してもらってまたまた釣り談義。しばらく楽しいひとときを過ごし、今晩トラウトハンターのガイドの一人の誕生パーティーがあるから一緒に行かないかとピエールとウエイトレスの女の子に誘われたが、明日の釣りに備え、今日は早めに退散することとする。

この晩は適当に国有林の中のキャンプしていい地域に車を乗り入れて、車の中で寝ることにした。アウトバックは後ろの座席を倒してしまえば体をのばせるし、Therm-A-Restと寝袋で結構快適に寝れた。蚊はあまりいなかったが、朝の冷え込みに備え、窓は全閉にしておいた。ここアイランドパークの8月の平均最低気温は摂氏5度まで下がる。でも寝ている間特に寒いとは感じなかった。

Saturday, August 5, 2006

ヘンリーズフォークへ行ってしまおう

昨年秋に行ってあんまりつれなかったが、今年のヘンリーズフォークは大分調子がいいようなので思い切って来週末あたり行ってしまおうと思いを固めつつある。多分有名なランチセクションのあるアイランドパークあたりまでは家から車で片道5時間半ぐらいなので、やはり最低2泊ぐらいしたいところ。車中泊という手もあるが、ルネハロップのビデオにも出ていたアイランドパークにあるA-Barというモーテルに興味があるのでここに泊まってみようかなーという話を近所のフライショップに行ったときにしたところ、なかなか面白いところらしく、「一度は体験する価値はあるよ」と店主のティムがにたにたしながらのたまった。何やら壁にカーペットかはってあったり!?するところらしい。ここはとにかく安いのが売り物で、トラウトバムのたまり場となっているらしいのだが、さてどうなることやら、、、

Thursday, August 3, 2006

近所での釣り

今日は仕事が早く上がったので家から徒歩10分以内のボイジー川で釣ることにした。ここも他の川と同様、この春はかなり増水して、ちょっと釣りできない状態が続き、やっと釣れるようになったのは7月に入ってからだったが、実際釣ったのは今年は今日が初めて。夏なのでいかだ下りやこの写真のように川に飛び込んで水しぶきを上げるティーネイジャーたちも多く見受けられた。
水面上にはPMDのハッチが見られたが、ライズは全く見られなかった。手を替え品を替え色々やりながら場所を徐々に移動。しかし春にかなり増水した後なので、魚の付き場が変わっているかなと思ったが、結局釣れたのは以前と同じポイント。渋めの赤色のウーリーバガーを流すことしばし。しばらく繰り返した後やっとこつこつとあたりがあり、少し待って軽くあわせると、見事フッキング!しかししばらくしてバレた。このあたりで粘り、まずこの写真の魚をランディング。多分ばらしたやつの方が少し大きかったような気がする。このフライ、ボイジー川では結構効くようだ。以前もバーバーパークあたりでこいつで1尾あげたことがある。で、同じテクニックでもう1尾同じくらいの大きさの魚をあげた。で、ネットに入れると口からニンフがこぼれ落ちている。かなりお腹いっぱいに食べている模様。PMDのイマージャーらしきものが多いようだ。
家の裏はパブリックのゴルフ場で、そのむこうが川なのだが、この写真はその逆方向で川より家のある方を望む。ちなみに私の家はゴルフ場と同じレベルで、写真に見える丘の上の家とはちゃいます。2尾をランディングしてあたりが途絶えたので、少し場所を変えてみる。もっと上流の方で逆転流を発見。そこでしばし観察するとライズがあるではないか!PMDのハッチもかなり多くなって来ているし、カディスは水面のすぐ上を多数飛行している。ライズは速い流れのすぐ横の逆転流のあたりに集中しているようだ。で、色々試した後ベタスイマージャーのおもりなしを速い流れの中でドリフトさせると、3投目ぐらいでヒット!多分20センチぐらいだったがこれもバラし。ライズしているのだからドライでいってみようと、PMDダンをつけたがヒットなし。で、ジミーご推薦のアイリスカディスをトライするとすぐヒット。多分15センチぐらいのおちびちゃんだったがこれもレインボーをランディングできた。
久しぶりに近所の川で釣ってみたけど、いかだ下りや飛び込みで騒々しい中、ちゃんと釣れてくれた。今度朝早く起きて仕事に行く前に釣るっていうのもやってみようかな〜